ウェアラブルやユビキタスへの注目から,既存の布製品にインタラクティブな機能が搭載されようとしている.スマートテキスタイルを用いたインタラクション技術の研究が行われており,タッチなど二次元的なものだけでなく,掴んだり折りたたんだりといった三次元的なものまで,多様なジェスチャを認識できるようになっている.
一方,既存研究ではデバイスの元々の形状が大きく変化しないことを前提に設計されており,布がもつ柔軟な変形可能性を十分に活かしたインタフェース設計は検討されていない.布には変形してもその形状を維持できるという特徴があり,折りたたむなどで別の形状に変化させた上でジェスチャを行うといった新しいインタラクションを実現できる可能性がある.
そこで,本研究ではハンカチという形状に着目をし,変形と同時にインタラクションを行うことのできるデバイスを開発した.ハンカチという形状では,広げて置く,小さく折り畳む,片手や両手で持つ,伸ばすなど様々な形とインタラクションが実現できる.
Publications
篠田 和宏,チャコン アントニー,雪田 和歌子,横田 知之,染谷 隆夫,矢谷 浩司. 変形可能なハンカチ型インタフェースの設計.情報処理学会UBI研究会,2021年6月.

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